Part2 / 「銅線ケーブル盗難 in 茨城県」から学ぶ事

先日投稿した「銅線ケーブル盗難 in 茨城県」から学ぶ事で触れられなかった内容を今回お届けします。
非常に生々しいリアルな内容になっていますので、個人で太陽光発電設備を既に所有されている方やこれから持とうと検討されている方々に是非参考にして頂ければと考えております。

被害(損失)額とその内訳

結論:合計被害損失額はA)+B)+C)+D) = ¥3,162,360です!(高い。。

A) 盗まれたモノを復活させる=元の状態に戻す

まず盗まれた銅線ケーブルを復活させる必要があります。なぜならば、売電収入を得ることができない為です。
この作業をまず先に対応しました。そこでかかった費用と内容は以下の通りです。

この作業は2023/12/10に実施&完了しています。
元の状態(売電収入を得れる状態)にするだけで17万円ちょいもかかってしまうのです。。
じみに、交通費が高いです。理由は太陽光発電設備は大体田舎にあって、私の場合も同様で車でしか行けない、すなわち電車と徒歩では行けない場所なので移動にもガッツリ費用がかかってしま為です。
当時の私の気持ちとしては、腑が煮え繰り返る程、犯人に対する嫌悪感で一杯でしたが、ここは大人な対応が必要だと思いぐっと堪えました。

B) 本来得るはずだった売電収入=損失売電額

銅線ケーブルの盗難にあった日が2023/11/15で、上記工事が完了したのが2023/12/10だったので、計26日間は売電収入を得る事が出来ない期間となりました。


私が所有してる発電設備は平均で¥6,000/日を売電出来ているので、

¥6,000/日✖︎26日=¥156,000 の損失となります。(ほんと最悪・・)

C) 再発防止策に必要な費用

先日の投稿でも述べたとおり、現時点では銅線ケーブルを再度盗まれないように「防護柵+モルタルで固める」対策を実施済みです。本作業は2023/12/13に完了していて、かかった費用は以下の通りです。

この作業はA)とは別日で行ったため、またまた交通費が¥18,000もかかっています。ボディーブローのごとくジワジワ負担が効いてくるこの感じがなんとも腹がたつ!本当は盗んだ犯人を捕まえて弁償させたい気持ちが山々ですが、それも叶わずです。

D) 防犯カメラなどの費用

この項目はまだ導入するか検討中ですが、十中八九導入することになるので費用計上しておきたいと思います。
防犯カメラシステムは色々な会社が取り扱っており、正直選択するのにかなり迷ってはいますが、今1番バランスの良い提案をしてくれている某社の見積は以下となります。リースなので月額費用です。

7年縛りなので結局必要な費用としては¥31,500/月✖️12ヶ月✖️7年=¥2,646,000となります。
数字だけ見るとかなり高額なのですが、内容がかなりしっかりしているのです。本質は再度被害に遭わない為に対策を講じる。なので。

この仕組みを導入した場合、現場のイメージ図は以下のとおりとなります。

<特徴>

i) センサーが反応したら、2種の警報器が作動する
  鳴動時間、音量調整可能で、音声合成回転灯→赤色灯がまわり警告メッセージが流れる仕組み
  セキュリティシグナル→夜間は常夜灯として白く点灯しセンサー反応時には赤点灯(フラッシュ)に変わる優れもの


ii) センサーのON/OFFはリモート(遠隔)操作が可能
 センサーの反応時もセンサーのON/OFFはスマホなどでリモート(遠隔)操作が可能

iii) LTE通信システムを使用する事で、現地に設置するカメラの映像をリアルタイムでチェックする事が可能

本日のまとめ

先日の投稿とほぼ同じ事を述べますが、被害者が泣き寝入りするしかない社会は絶対に健全ではありません。
世の中のルールを作れる者たちが、困っている人を助ける為に新たな仕組みを創出し、良いスパイラルを生み出し社会全体を向上させていく。この作業ができる人は政治家しかいません。脱炭素社会の実現する為にGXを推進する事を決めているのであれば私が今直面しているこの状況を変えてほしいと強く願います。

そして改めて申します。私は、当設備に対して「動産保険+付帯保険」に加入していますが、冒頭でも述べた様に銅線ケーブル盗難を主軸とした諸々の事故が多発している関係で保険会社の収支も「火の車」状態になっているそうです。今回の私のケースでも残念ながらほとんど保険金は出ませんでした(私が請求した金額の半分以下)。今後もこの様な事故が継続して発生してしまうと、保険会社が設けている支払い基準がもっと厳しくなっていく事が想定されます。例えば、「防犯対策をどの程度講じているか」などの基準が別途設けられるのではないかと個人的に推察しています。保険会社の立場からすると至極ごもっともな行動だと思いますが、私の様な個人の事業者からすると非常に厳しい状況となってしまい「また対策に費用が発生する」→「さらに収支が赤字になって事業を継続する事が困難になる」→「GXを推進できなくなる」→「脱炭素社会の実現が遠のく」というバッドスパイラルに陥ってしまう事が容易に想定されます。GXを推進している国の立場・観点から、これら盗難事故の状況の改善及び、社会インフラを支える事業として太陽光発電が大きな意味を持っているそして大きく期待されている観点から、何かしらの支援策を我々太陽光発電事業者に提供して頂きたいと強く願います

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