ユースケース:Web3 メタバース ④金融とGameFi編

過去2回の投稿では「バーチャルライブ」、「ファッション・旅行業界」の事例を紹介してきました。そして今回は④金融とGameFiについて触れていきます。この事例を参考にヒントを得て頂き、皆様の独自性あるアイデア創出の一助となれば嬉しい限りです。また今回も同様に本内容は國光宏尚さん著の「メタバースとWeb3」を参考にしたものとなっている点を先にお伝えしておきます。

Win-Winを目指せるGameFi

今までのゲームとは大きく変わる!?
現状ではゲームに出てくる様々なキャラクターや武器などに資産性がありません。もしゲーム中のキャラクターが資産性を持ったらどうなるでしょうか?具体的には、MMO(大規模型のオンラインゲーム)にNFTを組み込み、キャラクター、宝物、武器、土地などに資産性を持たせます。例えば、とあるMMOでトッププレイヤーがいて、その人が引退しますとなった時に、そのキャラクターが持っていた武器や宝物などの持ち物を誰かに譲ります。ただし、どこかに隠してあるので一番最初に探し見つけた人が所有する権利を獲得できます!というシナリオがあったと仮定します。すると、その武器や宝物は希少性が抜群に高くなります。そしてそれらはNFT化すなわちブロックチェーン上でそれが昔トッププレイヤーが保持していたものと同じだということがわかるのでプライスレスな価値を持つでしょう。こうしたMMOの世界では自分の持ち物が誰かに渡って継承されていくような形になれば、今までにないゲームになっていくと想像できます。楽しみですね。

次に少し視座を高くしていきますが、リアルの人生の中のことは大半ゲームで再現可能と言われ始めました。そうです、VRが日々進化し続けています。これからも更に進化すれば視覚・聴覚・触覚などが現実と相違なくなる世界がここ数年でくるでしょう。これまでゲームで出来なかった事はそこで「お金を稼ぐ」という事でした。しかしゲームの中にブロックチェーンの技術が入ってきて、ゲーム内に資産性が出てくると、リアルで働くのが得意な人はリアルで稼げば良いし、ゲームの中でモンスターを狩るのが得意な人はモンスターを狩まくって稼ぐ事ができます。また両方得意な人は両世界で稼げば良い。人それぞれです。選択肢を増やす意味ではOKだと私は考えていますし、新しい経済圏を増やす事にも繋がるので尚よしです。

■Compound(コンパウンド)
本日のテーマの代表的な事例としては、2018年にサービスローンチされたCompoundですよね。このサービスは特定の仲介者や管理人を置く事なくスマートコントラクトによって暗号資産の貸し手と借り手をつないています。もちろん利用者としては金融機関にお金を預けておくよりも高い利息を得られる仕組みになっていますし、金融サービスですので保有している暗号資産を担保に他の暗号資産を借入することも可能です。この点はリアルの金融と類似した仕組みですが、分散型金融としてそれらを実現しているので管理者を通さず取引できるから手数料が安い(低い)のとスピーディな取引をすることが可能です。またブロックチェーン技術により不正や改ざんを行うことが難しく、かつ人的コストを軽減しており、さらには銀行口座を持っていない人でも利用可能です。この点は経済圏がリアル版よりも大きくなるだろうというポテンシャルを感じさせてくれます。

暗号資産はボラティリティが高い点(リスク)がありますが、これはステーブルコインでプールするなど対策をとる事が可能です。また、Compound上で貸し出しを行ったユーザーにはその対価としてcTokenが付与され、金利収入はこのトークンによって得ることが出来ます。ちなみにcTokenはイーサーリアムのERC-20規格で発行されており提携している他のDeFiアプリ内でも使用出来ます。さらに特徴的なのが、利用者に「COMP」と呼ばれるガバナンストークンが提供されて、COMPの保有数に応じて、compoundの運営方針を決定する投票権を獲得できるのも特徴的です。そしてそしてCOMPの人気の高まりがなんとDeFi普及の立役者となった点も特徴的です。

本日のまとめ

GameFi市場が日に日に大きくなりつつあります。そしてそれに伴いスタートアップ企業も次々に出てきていて勢いを感じます。どんどん加速して盛り上がっていくことでしょう!
ただし暗号資産にしてもゲームにしても、正直まだ日本の法整備が整っていないのも現状です。現在自民党中心に急ピッチで鋭意対応中との事ですが、諸々のリスクはしっかりと考えた上でチャレンジして行かなければならない点は注意していきたいところです。

さて今回も最後までご覧になって頂きありがとうございました。
次回は⑤スポーツチームについて解説していきますので乞うご期待ください。

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