Web3 メタバースのユースケースを考える ファッション・旅行業界編

前回と同様にWeb3 メタバースのユースケース・事例特集として今回の投稿では、②ファッション業界、③旅行業界、各々について触れていきます。これらの事例を参考にヒントを得て頂き、皆様の独自性あるアイデア創出の一助となれば嬉しい限りです。また前回の投稿と同様に、今回も國光宏尚さん著の「メタバースとWeb3」を参考にしたものとなっている点を予めお伝えします。

ファッション業界のユースケースを紹介

NIKE

ファッション業界はNFTと相性がよくそしてデジタルファーストの新しいビジネスとしても動き出しが早い方だと言われています。その中でも特にNIKEはアクションが早く、既にゲームプラットフォームRoblox内において無料の三次元空間「NIKE LAND」を開設しメタバースに参入しています。これは迅速なアクションで他社と差別化できていて素晴らしいと私は感じています。

NIKE LANDのアイデアは実際のNIKE本社から発想を得ているそうで、鬼ごっこやドッジボールなどのミニゲームを通じてユーザー同士がコミュニケーションを取れるなど、NIKE-Funを中心としたユーザー同士の繋がりを作っています。また、モバイル機器に内蔵された「加速度センサー」を使用してオフラインの動きをオンラインに反映させる取り組みも行なっていて、リアルとバーチャルの融合を体験できるそうです。機会をつくって私も試したいと思います。

さらにデジタルショールームでは、NIKE LANDのアバターにNIKE製品を装備させる事ができて、スポーツ体験だけでなくファッションを手軽に何度も楽しむことができます。私もそうなのですが、実店舗で周りが気になる方にオススメです。これはすごく良い選択肢だと思います。
実はNIKEは2019年にイーサネットワーク上で靴の所有権をトークン化する為の特許を取得していて、今後メタバース・Web3関連の事業においてさらにどのような体験を我々に提供してくれるのか?が注目されています。

NFTブランドのRTFKTが日本人アーティストである村上隆さんと3Dテクノロジー企業DAZ 3Dとともに実施したプロジェクトがあります。共同で開発したClone Xは大規模な暗号アートプロジェクトとして一般に販売されています。デジタルで生成された二万体の3Dキャラクターがあって、そこに村上氏のセンスが加わって、アバターの顔や服装などに高いデザイン性が備わっている点がすごく特徴的です。RTFKTは今後メタバースにおけるファッション分野において、より大きな存在になるかもしれません。そうした動きを見越してか、実はNIKEがRTFKTを買収済みです。おそらく将来性を見抜いたからこそのアクションなのでしょう。NIKEを含めたリアル世界で名を馳せてる企業がメタバースやNFTの可能性を考えている・感じているという事が想像出来ます。ワクワクしますね、今後のNIKEの動向をチェックしていきましょう!

■ GIVENCHY

アパレルではフランスのラグジュアリーブランドであるGIVENCHYの事例があります。2021年にはグラフィック・アーティストのチト氏と提携し、NFTをポリゴン上でローンチしています。これまでブランド各社はスキンやデジタルグッズのデザインなどでテクノロジー分野に関わっていたものの、独自でNFTを発行する動きはほぼみられなかったのですが今回GIVENCHYの試みにより業界全体の動きに変化が生じるかもしれません。ここも注目ポイントです!

旅行業界のユースケース

次は旅行業界に話を移しましょう。まだファッション業界ほど進みがある訳ではない様で、私の個人的な見解ですが、JTBやHIS、日本旅行、ANAなどが新事業創出を宣言している段階で、各社これからメタバースへ参入しビジネスプランを検討している段階の様です。まだまだ未知なる可能性を秘めている業界(ブルーオーシャン)だと言えますね。私が分かってないだけかも知れないので、もし具体的な事例があればその時は教えてもらえると嬉しいです。


検討・模索としての例になりますが、観光産業でのテクノロジー利用を促進する国際会議「Tourism Innovation Summit 2021」では、VRやARを含めたXRの活用が議論されたそうです。また、世界中でホテルを展開するマリオット・インターナショナルもNFTデジタルアートを公開したと発表がありました。これは同社がメタバース参入のきっかけとして実施したものと考えられています。さらにコロナ禍でリアルの移動が難しくなる中、VR/ARを利用した観光の推進は今後もより進んでいくと予想されます。新しい体験価値を誰にどのように提供できるのか?が今後大事なポイントになってきそうです。

本日のまとめ

個人的には今日紹介したこの両分野(特に観光業界はポテンシャルが高い)で挑戦したいと考えています。人間は適度な数(8個以下)の選択肢がある方が幸福度を感じやすいそうです。なのでまずはメタバースで選択肢を体験(=着衣や旅をいくつか体験)してみて、その中で一番よかったと感じた案(ファッション&パッケージツアー)をリアル世界で体験するといった骨子のアイデアを現在練っているところです。ある程度ブラッシュアップできたら皆さんにお披露目したいなぁと思ってたりしていますので、その時は色々アイデアや意見をもらえれば嬉しいです。

さて、今回も最後までご覧になっていただきありがとうございました。次回は③金融とGameFiについて紹介していきたいと思います。それでは次回の投稿でお会いしましょう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


Verified by MonsterInsights